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コラム
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強い生理痛と過多月経
よく効く治療法として、
低用量ピルと子宮内黄体ホルモン放出システム(IUS)があります。
いずれも、含有される黄体ホルモンの作用で、
子宮内膜がうすくなり、生理の量が減って、生理痛も軽くなります。
低用量ピルは、飲み薬ですが血栓症のリスクが少し上がるという副作用があります。
月に3割負担で3000円程度のご負担が必要です。
IUSは、子宮内に挿入する小さな器具で、これといった副作用はありませんが、
IUSが子宮内から脱落することがあります。(この場合、せっかくのお支払いが無になります。)
IUSは1回の挿入に3割負担でおよそ1万円かかりますが、5年間入れっぱなしにできます。
いずれも、もともと避妊具として開発されたものですので、妊娠を希望されている方には使えません。
低用量ピルの服用後、IUSの挿入後、妊娠を希望される場合は、低用量ピルの服用を中止する、
IUSを抜去するということで、妊娠は可能になります。
低用量ピル、IUSの使用歴のために、妊娠しにくくなるということはありません。
低用量ピルは未経産、経産にかかわらず使用可能ですが、IUSは経産婦の方に適しています。
場合によっては、未経産の方にもIUSの使用は可能です。
両者ともよく効くのですが、低用量ピルに比べて、
IUSの方が、いくぶん効果が高い印象があります。
もし鎮痛効果が足りなければ、鎮痛剤の併用も可能です。